不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

責任ある仕事とは

薬剤師って大変だよね、という掲示板のやり取りを見ていて思ったこと。

 

薬袋詰めにするだけで600万は高い、という部外者の意見があり

薬の疑義にブラックな勤務と1000万でも安いという内部者の意見も。

 

私が思うに〇〇責任者、とか国が国家試験で出してる資格なんてのは基本

裏ビデオ屋の店長と同じ。

 

なんかあってガサ入れ入ったら、「あ、後はよろしく、責任とってね」

とそこで終わらせるリスクマネージメント。

そのために高給出てるんだと思うんですが、どうですかね。

 

凡百のブログより一人の先生の偉大を噛みしめろ

アメリカ株が高いと思い続けて数か月。ここのところ企業分析と経済分析の切り口を探しているのだが、これがなかなか進まない。

私自身も凡百の一人にすぎないので当然だが、その理由は「明確なイメージ」を持った人がそういないことが原因だ。

経済で例えば「マネタリーベース」というと、検索で引っかかるのはどこぞを孫引きしたような劣化コピペしか出てこない。モルガンであろうが、東京三菱であろうが東大であろうが同じ。

ほとんどがてめえで考えたことのない、わかったふりだけが上手なコピペ学者か提灯もちの御用営業者、そしてアフィで食ってるチンケな小金持ちしかいないわけだ。

 

私は自分がたいして頭が良くないのをわかっているから、できるだけシンプルな理屈を考えつかないと理解が進まない。

なので、もっともらしい学説を読むと、本当にこいつら説明下手なと思ってしまう。

ちなみに、マネタリーベースとマネーストックについては、どこかのブログで書いていた「パチンコ店の所有するパチンコ玉と、台で回っているパチンコ玉の違い」というのが的確で分かりやすかった。

 

というわけで、最近読み始めたのがアダム・スミス国富論

初出が1776年で240年経過しているにもかかわらず、どれだけ刺激的な読み物か。

1ページ読んでは現代との比較、妄想が飛び交い知識が連結しイメージが湧き出してくるわけで、なかなか読み進められない。

 

その道は私が240年前に通った道だ。

 

これをリアルでやられると、偉大な先生のいうことはとりあえず読むべきだなと思う。

アダム・スミスwikiとインターネット、パソコンを渡したらどこまで進めたんだろうね。

 

次はマルサス人口論かな。

咄嗟の切り返し

固定電話を無くしたいと思いながら、はや7年。

最近は営業電話しかかかってこないから、出るのすら面倒くさい。

 

「すいません、こちらリサイクルの会社なのですがご不用なものなどございませんでしょうか」

 

営業はいりません、と断るのだが。

 

「こういう電話が不要かな」

 

とっさにこれくらい言いたいもんである。

後で思いついてちっ、と舌打ちする。

富の分配の効能を考える 4

本来なら、前回までの分で終わりだったはずなんだが、思いついたことが一つ。

 

世界人口って70億人くらいいたよな。

じゃあ、36億人の貧困層以外の人間って、いくら資産持ってるんだ?

 

ここからはデータがないので、仮説を立てていく。

 

1.GDPに比例して、個人資産があると考えよう。

2.アメリカと日本のGDPを足すと、世界の約半分のGDPがある。

3.日本の個人資産で検索をかけると、2016年度で1700兆~2000兆円らしい。

4.アメリカと日本のGDP比が3:1なので、アメリカは6000兆円とする。

5.世界のGDPから推計すると、日本2000兆、アメリカ6000兆の2倍で1京2000兆円。

 

もう一度おさらい。 

世界の富豪8人の所有金額は45兆円。

36億人の貧困層も同額。

一人当たり1万円又は2万円か。それが前回の話だった。

 

残りの34億人で1京2000兆円。

一人当たり352万9411円。

 

桁が違うとはこのことだ。

ということは金持ち8人を見せしめにして分配するよりも、残りの34億人強、つまり日本人全員やアメリカ人全員の資産を貧困層にばらまけば、もっと寄付金額のかさ上げができるはず!

 

ざっくりした計算では12000÷45は266倍。つまり1万円しかもっていなかったアフリカ人が266万も持てるようになる。なんて素敵なんだろう。

一方すべての日本人も貰える資産額は一律266万円。

家も車も何もかも売り払って、貧困層にプレゼントだ!

貯金が全くない人にとっては棚ぼた。持っている人にとっては悲劇。

 

おかしいなあ。オックスファムの連中はなぜ、これを提案しないんだろう。まさか自分の資産が減るから反対してるってことはないよね?

 

 

もう一度書こう。

分配を望むなら、まず初めに自分が失う側に回ることを想像するべきだ

「殺しているんだ、殺されもするさ」 

この言葉の意味をよく考えたほうがいい。

 

※追記 8000の二倍は16000でしたね。1京2000兆→1京6000兆に脳内修正よろしくです。

富の分配の効能を考える 3

貧困層はお金がないから貧困なのだろうか。

 

逆に考えてみよう。貧困層の36億人が、一斉に自分の資産の10%(たった20$!)を出せば、世界の資産家の10%の株を買えるということだ。

つまり貧乏人が株主の10%を占めることも、理屈上不可能ではない。

全員合わせれば4兆円だ。

 

日本人だけに限って考えてみる。収入が150万円くらいの低所得者でも10万20万は資産があるはずだ。仮に日本の貧困層が20%いると仮定すれば2000万人。10万円あるなら2兆円。

全員が一斉に買えばトヨタだったら10%近く買える金額ですよ? 

(※単位株は10万円で買えない。でもミニ株なら可能)

 

お金とは不思議なもので、小さい数字になるとゴミのように扱う。

一円が落ちていてもだれも見向きしない。

100円なんて小金やん、とくだらないものを買い、消費する。

 

100円が100回続けば10000円になっている。つまり、毎日くだらないことにことに100円使えば一年で35000円。30年で100万円使っている。

ところがそういう人間に限って「あー百万円ほしいなあ」とつぶやく。

手に入ったところで一月経たずにくだらないことで使い果たすだろうに。

 

金持ちなんて根こそぎにしても「俺は痛くない」と思うから分配しろと人には迫る。その結果、雇用が数十万人単位で消滅するとか、消費がおそらくがた減りするとかは考えない。無料で使えていたネットのサービスもなくなる。そういうことに頭が回らない。

 

投資をして、お金が無くなったら怖い。そういって株や信託を毛嫌いする人間は多い。金持ちじゃないとできないと思い込んでいる人も多い。

その一方消費をやめないんだから、それではお金は増えるわけがない。

昔と違って日本株なら数万円。アメリカ株なら数千円から買うことが可能だ。貧乏人こそがお金の複利効果・再分配機能を使わないでどうする、と思う。

 

 

金はまとめて集めることでその力を増す。

富は集約しないと、効果を発揮しない。国が税金を広く薄く集めて、道路を作る。ダムを造る。企業は借金をして工場を建てる。

集まったお金は大きいからこそ、その力を発揮できる。それは個人ベースでも同じだ。

 

一方貧困層は違う。いつも目先のお金。日々使うお金しかみない。

すぐに言い訳したくなる。このくらい、少ない楽しみなんだからいいじゃないか。

そういう気持ちこそが人を貧乏に追いやっているように思う。

 

その気持ちが変わらないうちは「いくらお金を渡しても消費して終わり」

ここに気づかないでただ分配を叫ぶ人は、やはり山賊の末裔なんだろうなあと思う。

 

昔からある言葉。

ガチョウと黄金の卵 にあるようにガチョウは裂くなって事じゃないかい?

大企業をバラしたら、きっと何も残らない。

富の分配の効能を考える 2

昨日に引き続いて、分配について考えてみる。

 

昨日の想像では貧困層が100$手にできるところまで想像した。

さて、彼らは何をするだろうか。

アフリカ。中国。インドの貧困層

 

おそらく

ちょっといいものを食べるか。

ちょっといい服を買うか。

ちょっと酒を飲むか。

ギャンブルをするか。

アフリカなら銃を買うかもしれない。

 

で、終わり。次には当然「おかわり!」と大声を出す。

 

アフリカにNGONPO、各種団体がいくら投じてきたか。

何が起きたか、起きているかは知っている人は当然知っている。

 

じゃあ、株を配ったらどうなるだろうか。一人当たり100$の株を配れば、1年に配当3$は貰える。

おそらくそうなれば、株を売り払って(以下同)

無くなっちゃった。で、おかわり。

 

ロシアで行われた社会実験がこれだ。

社会主義国家だったソ連が92年の転換時に何をしたか、知っている人は少ないかもしれない。

国民は資産を持たず、国家が何もかも持っていたソ連。だから、あの当時工場とか、資本とか国が持っていたものを、では国民にすべて分配しますと発表した。

ところが同額配られたはずの資産権利も、ほとんどの国民はインフレに耐えかねて即座にクソみたいな安値で売り払い、ウォッカを買った。

一方、一部の人間(ニューリッチと呼ばれる)がなぜかそのまま大きく資産を増やす

あくまでも想像だが、裏社会での実力者が表に出てきたり、一部政治の繋がりが濃かった人間がいち早く買い占めたであろうことは当然の帰結ではなかろうか。

 

貧困層に足りないのは、おそらくお金ではなく、知恵と想像力。そして絶対的に不足しているのは我慢と言い訳しないということではないかと思う。

富の分配の効能を考える 1

最近気になったネットの記事。

 

世界富豪トップ8人の資産、貧困層36億人分と同じ=オックスファム調べ

 

www.bbc.com

 

去年は「富豪62人の資産=貧しき36億人の資産」って言ってたから、アメリカ株、ずいぶん上がったんだねえと感慨深い。

 

記事によるとこうだ。

国際NGOのオックスファムは15日、世界で最も富裕な8人が、最も貧困な36億人分と同じ資産を所有しているとの推計を発表した。

1位 ビル・ゲイツ氏(米国) マイクロソフト創業者 750億ドル
2位 アマンシオ・オルテガ氏(スペイン) ZARA創業者 670億ドル 
3位 ウォーレン・バフェット氏(米国) バークシャー・ハザウェイ筆頭株主 608億ドル
4位 カルロス・スリム氏(メキシコ) グルポ・カルソ創業者 500億ドル
5位 ジェフ・ベゾス氏(米国) アマゾン創業者 452億ドル 
6位 マーク・ザッカ―バーグ氏 フェイスブック共同創業者 446億ドル
7位 ラリー・エリソン氏 オラクル共同創業者 436億ドル
8位 マイケル・ブルームバーグ氏 ブルームバーグ創業者 400億ドル

 

つまり、オックスファムの主張としては、これらの富を再分配すべき、だといいたいのだろう。

株式の時価総額をそのまま現金にできると思っている突っ込みは脇に置こう。

今回は分配すると何が起きるのかを、想像してみたいと思う。

 

まずは分析だ。上位八人の持っている資産の合計額を出そう。

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面倒なので、1$=100円で計算をする。

すると、総額で42兆円となる。日本の国家歳入とほぼ同じだね。

 

さて、それでは貧困層は同じだけ持っているのだから、一人当たりの金額を出してみよう。

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ワオ。一人当たり11800円となった。つまり、世界の貧困層は一人100$ちょいしか持ってないってことだ。日本人、マジ金持ちだね。

 

つまり、オックスファムの主張通り分配をするとこうなる。

トップ8人の超リッチは身ぐるみ剝がれて、2万円だけ渡される。会社は無くなり、家も何もかもだ。

道端に2万円持って立ち尽くすビルゲイツ

 

そして世界の貧困層36億人は現金を一万円もらえる。やったね!

皆超ハッピーってわけだ。

 

マイクロソフトも、フェイスブックZARAももちろん解散だから、そのサービスも今後は使えない。

でも大丈夫、来年はgoogleもあるから! またトップをやり玉に挙げて分配すればいいんだよ。

 

これが彼らの主張する未来なのだろうか。

日本に合ってそうな制度

江戸時代の五人組。これは相互監視が目的であった。。。

 

ということで今回は褒賞と密告について考えてみる。

緑のおじさん(駐車監視員)制度が出来てから10年が過ぎ、昔よりも違法駐車は減り、コインパーキングは笑いが止まらない。

とはいえ全て無くなるなんてあるわけがない。

 

そこでこんな仕組みを提案してみる。

 

違法駐車を見つけたら、スマホで車をパシャー撮影する。

1分経ったらもう一枚。専用アプリなんかがあったらいいな。

2枚の写真をセンターに送るとはい、報奨金があなたの手に。

道路交通法の簡単なアドバイスがあると、錯誤がなくって余計いい感じだ!

これで、家の前に止められてむかついた時にも対応できるね。

 

一件当たり5%貰えるとすれば普通車で750円~900円。ちょっとしたお小遣いだね。ニートしてるんだったら高級車狙って溜飲を下げるのもいいのかもね。

 

同じように犯罪の現場に面したら、アプリを立ち上げて録画すると、自動通報だ!

これでも褒賞が出るよとなったとする。

 

夜道で。電車の中で。コンビニで。会社内で。

被害者が。周囲の人間が無言でスマホを取り出し、一斉に向けるという絵が出来上がる。

 

嗚呼素敵な監視社会。「1984」もびっくりだ。

 

 

 

変化を促すには

物事を変えようというときに、昔懐かしい手口に「デモ」ってのがある。60年前に流行した赤い手口だが、今でもこれで世の中を変えられるって思ってる人がいる。

一斉に。集団で。そういった一気の変化を促すのはleft wingの大特徴だ。

はっきり言おう。集団で押しかけて、変化を促すのは〇93さんの恫喝と変わらない。

衆愚が押しかけて、緊張を生むから政治家も餌を放り投げる。

餌を食べたら解散。一瞬の満足感は残るかもしれないが、変化など何一つ起こっていないのはお隣の国を見ればわかりやすいのではないだろうか。

 

話は少し変わるが久しぶりに「やる夫スレ」のモンハン自衛隊(疫病 ◆fJrHveEGcs氏)の続きを読んでいて思ったことがある。

話の中で自衛隊の面々は、守るために戦い、命を落とす。戦いのためではない。

 

反戦、という言葉をデモを組んで一方的に押し付けるよりも、オタクの多い自衛隊に物語を通じて概念を刷り込むほうが効果的なんじゃね?

 

こうした方がカッコよくね?

こうしたほうが正しいんじゃね?

 

概念のみならず、価値観、行動美学を架空の世界で描く。

それにより現実のほうが影響を受け、内部の意識が変わっていく。

 

血液型占いは当たらない。そう一般的には思われている。

しかし、占いを真に受けた人間が「そうあるように」「自分の都合がいいから」行動するようになっていくことが往々にしてある。

A型はクソ真面目だ。B型は自分勝手だ。

そう書いてあったんだからこれでいいじゃんと自己規定し、周囲にも免罪符として押し付けていく。だから当たると感じられる。そういう面もあるはずだ。

 

もしかしたら、そういう意図で描かれた創作が多く出回るようになってるのかもしれんなあ。

 

ロマンティストって何だろう

ふと気になったことがある。小説や映画、少女漫画でありそうな設定に「昔の人を思い続けて、再会する」ってのがある。

 

登場人物、おそらくは主人公が昔好きだった人と再会し、いろいろあって、結ばれる。

 

多くの人が「良かったねえ」と涙を流し、感動するからこそこういったエピが大量生産されるのだとすれば、「現実ではそうなっていない」からなのだろう。

つまり通常、・再会することもなく・結ばれるわけがない

ってことだ。

一方、こういったストーリーが大好きで、自分にも起こるんだ、と思っている人間をロマンティストと呼んでもいいのだろうか。

 

私の考えでは10代ならまだしも、それ以降であれば「精神的童貞」であり、こじらせた人であると。自分の精神が、子供時代で止まっているからこそ、その時に起きたエピソードにこだわり、次を考えなくなる。

初恋の女の子は30代、ひょっとしたら50代になっているのに、彼女は脳内では10代のまま、自分も10代のまま。だから「美しい」とホルホルできる。

 

童貞オタクだけに起きる現象ではない。

いつまでも女扱いしてほしい、というスクールカースト上位女子嫁。

ずっと女喰ってました、というヤリ珍男。

高校野球で甲子園に出たというおっさん監督。

 

その時の栄光にすがり、何度も酒の席で話し絡む。英雄様として扱えと迫る。

いつでも、まだまだ自分は若いつもりで行動して、白い眼だ。

ロマンティスト、という名の「精神遅滞」はいつでも、どこでも起こっている。

 

スクールカーストの上位にも下位にも「歳をとるのを拒否」する人々が等しく発生するのがなんだか面白い。