病気の範囲が急拡大
行動が普通じゃないことを指して、子どもなら「お前病気やなー」と言う。中毒でもいい。ゲーム中毒、恋愛しないと死んじゃう病。
こどもならそんな程度の日本語でもいい。
病気の定義として私がぱっと思いつくのは次のもの。
1.身体の臓器が不全を起こしており、その影響が出ている。
2.外部からの病原菌・ウイルスによる侵入による一時的、永続的なダメージを負っている状態。
判断が難しいものは、脳と免疫。
原因がわからず、体の修理がまず無理でなおかつ誤作動が多岐にわたり、薬による軽減は可能でも次第に効きが悪くなる、副作用に悩まされるとなると、病気というよりはその人の特性という方がしっくりする気がする。
社会的に見て害を与える行動をとる人も、病気と称して隔離される場合がある。粗暴犯罪、タバコギャンブル、薬物、アルコール。依存と称して病気扱い。集金するために国が運営しているのに、お得意様を病人呼ばわりはどうなん、と言いたくはなる。
さらに学習障害、ADHD、自閉、多動、うつ、など社会的生活が困難になるものも病気認定されるようになった。
これらの行動をする人を病気と呼ぶのには抵抗を感じる。社会の役に立たない状態を、政治が決めた「政治病」としてもいいのではないだろうか。
では、なぜ病気のグループに入れたがる医者がいるのか。
医療費、国民健康保険、3割負担。
製薬会社、いったん始めればやめられない通院、投薬。
日本の医療費 - Wikipediaは2010年で37兆円。増えることはあっても減ることはない。
どれだけが、誰のもとにどんな形で入っているんでしょうね。
性的志向、ロリコン、熟女。変態にフェチ。性の世界は魑魅魍魎だがそれもまた病気と一言で片づける。多数派の論理が、少数派を病気で「治療」しなきゃと追い詰める。
人の多様性を考え、成り立ちを考え、歴史を考えればズレ、ブレがあるのは当然なのに、「怖い」というイメージを一方的に与え、不良品を執拗に取り去ろうという現代の姿勢には恐怖しか感じない。
依存性と習慣は紙一重。
働かなきゃ。仕事をしてないと、と定年を過ぎてもまた仕事探し。
将来に備えないと、と強迫観念。
心を壊し、自殺するまで働こうという社会の姿勢を病気と呼ばないのは、政治的に都合がいいからでしょうね。