ネットニュースを流し見していて目に入った、アメリカでの反LBGT法が差別的だと話題になっているという見出し。
LGBTとはレズ・ゲイ・バイ・トランスセクシャルの頭文字で、性志向がストレートではない人を指している。
今回の問題は、同性婚が認められ始めているアメリカで、一部の州が「トイレに入るときは、生まれた時に登録された性のところに入れ」という法律を制定したということだという。
基本私は少数派に肩入れする。これは自分が少数派だと意識があるがゆえに、もう絶対前提だ。
ただし、運動となるとこれは別。
なぜなら運動は常に"権利の獲得=金の匂いがする”からとしか言いようがない。
同性カップルが、後ろ指さされたくない、というがこれは根深い問題だ。
なぜならアメリカ=キリスト教国家であり、堕胎と自慰を禁ずるカソリックが根っこにある。
また多くの国家で
男性+女性=子ども=家族
という式を採用しているからだ。この価値観はほぼ宗教と等しいぐらい強く、宗教観というものはなかなか変化を許さない。
異性の服を着るだけで死刑になったり、リンチをされたりすることはなくなっただけでも前進であると思う。変化には数百年かかるものだと歴史が言っているからねえ。
スキンヘッド。はげ。
デブな人間。
体臭がきつい。
容姿が劣る。
特徴がある人間は、周りからギョッとされ、奇異の目を向けられ、叩かれる。
なぜ治さない。なぜ俺らを驚かせるんだ。
大衆とは、世間とはそんなもんだから、今回の反法律は揺り戻しだろう。
銭湯に入るとき、女湯におっさんっぽい容姿の人が入る。男湯に美少女風の人が入れば周囲は動揺する。トイレもまた同じ。そんな感じで成立したんだろうと思われる。
私なんかは清掃のおばさんが入ってくるだけで尿止まりかけるっていうのに。
もう少し時代が進まないと難しいだろうねえ、この問題。
ところで、法で同性婚が認められたとしても、財産分与は別にカバーされない。
遺書に別人に譲ると書いてあれば、法定財産分与はほとんど手に入らないし、逆に別れるときには財産分与放棄にサインしてもらっていなければがっぽり取られるのは同じ。
これは男女でもそうなんだから、結婚=法に守られているってのは違うんじゃないかと思う。