物語の構造
前に面白いこととは何だろうか - 不適合者のジャンクヤードでも書いたが、面白いと感じる度合は人によって違う。
物語の展開、作りを参考にしてみよう。
単純で、王道といえば「童話」
そんなもん読まねーよ。そう思う向きもあるかもしれないが実はこれ、ヒット作といわれるもののほとんどに該当すると考えている。
条件は次の通り。
1.主人公又は主人公を支えるヒロイン、仲間が「スーパー能力」を持っている。
多くは力、金、美貌、運など人が欲しくて仕方がない能力だ。
異世界に行くのもいいし、生まれ変わってもいい。トレーニングで目覚めたり、神に渡されるのもある。
2.主人公サイドと対立する集団がある。読者の反感を買うような言動をするとベスト。悪役サイド。
3.耐える時期。主人公にピンチがある。能力が減るか、失うか。仲間が倒れるか信念が揺らぐか。ここの谷を深めにとると爽快感が増す。
4.主人公が「そんなものは許せねえ」との悪役を撃破/改心させる。仲間のヒロイン(ヒーロー)といちゃいちゃし、くっつくシーンも外せない。
伝統の「桃太郎」を初めとして、大ヒット作と言えばこの焼き直しである。
イケメンの主人公に、可愛くてセクシーなヒロイン。忠実な仲間1にツンデレな仲間2でも入れれば桃太郎ですら現代でアニメで流せることになる。
海賊王になるらしい有名作でも何でも、これじゃない創作はそう多くはない。
これはこれで、多くに受ける。
でもヒット作の「釣りバカ12」「ターミネーター4」と続編ばかりでは私は飽きてしまう。
映画「ミスト」を史上最悪の映画と見る人は多いらしい。私はキングのファンでもあるが、大爆笑でエンディングを迎えられた。
これから紹介する「面白いもの」は多分にそうしたものだと考えてほしい。
王道? 紹介しませんよ?