同人、というジャンルがある。古くは晴海で、今はビッグサイトで行われている
知っている人につらつら書くのはあれなので、詳しい定義は同人 - Wikipedia当たりを適当に流し見してもらえればいいかと思う。
読まない人用に簡単に説明。
二次創作というと、まず本家の作品があり、例えばドラえもんを例にとってみよう。
藤子不二雄が書いた「ドラえもん」が一次創作。つまりは本家。有名になった「ドラえもんの最終回 - Wikipedia」が二次創作となる。
世界観と登場人物を丸借りし、新たなエピソードやキャラクター付けを行いストーリーを進めていく。
一次創作に忠実な設定で書いてもいいし、キャラクター設定を破壊しても(例:のび太が鬼畜キャラ)構わない。なぜなら二次創作は自由に描かれるべきものだから。
今回は著作権については面倒なので書きませんよ? 法律違反だとかはどうでもいいんで話を進めます。
さて、ここでタイトルに戻る。
司馬遼太郎は一世を風靡した多作家で、作品数も映画化されたものも多く、そう言った意味で信者がとても多い作家だ。
つまり歴史ものを書こうとすると、どうしても司馬遼の二番煎じか同人扱いされてしまう傾向があるように思う。
例えば新撰組はこうだったはずだ。とか日本刀は脂が巻くと切れなくなるなんてのも司馬さんの影響でしかない。
でもね、考えてくださいよ。現実の近藤勇がいて、坂本龍馬が実際存在していたのを「勝手にキャラ付けし」「エピソードを書き加えた」司馬さん。現実にある程度準じてストーリーは進めるけど、大胆な仮説や架空を加えた小説と現実をごっちゃにしてはいけません。
つまり、司馬遼太郎は「現実の」二次創作を書いていた!という風に言えないだろうか。
まあ、何が言いたいかというと本家しか見ない、と頭固く言うよりも、同人を含めいろんなジャンルをつまみ食いすると意外な発見がありますよ。と書いてみたかったわけです。落ちはありません。