不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

国民の求心力はどこにあるか

広島にオバマ大統領が訪れる、というニュースをぼんやりと見ていた。

演台でオバマが喋るのを、役者よのーっと聞いていたのだが、その途中

「United States...」の響きを聞いて、なぜか鳥肌が立つ。

外人の自分でもわかる。

あの一言にはアメリカ人が一つだ、という強い意味合いを込めた発音をさせている。

 

普段は「アンクルサム(U.S.)は税金大好き」等茶化すことを言っているアメリカ人も、政治の場で発言されたU.S.Aには、背筋を伸ばし敬礼する勢いがある。

それだけ特別な言葉なのだろう。

 

私には英語で意味を聞き取れないアメリカ国歌も、実は相当血生臭い内容だ。

詳しくは星条旗 (国歌) - Wikipedia を読むかtubeでも見たらいいと思う。

イギリスが一晩中砲撃をした絶望の中、曙光の中に「アメリカ国旗」が残っている。

どんだけ愛国心を煽るんやと。

スポーツの祭典のたびに。大きな試合のたびに。あの内容を皆で歌うわけ。

 

フランスの国歌も相当あれです。気になる人は"national anthem"で調べてみてね。

日本の国歌が「ずっとみまもってね。ながいきしてください」とほのぼの路線なのと全然違うんだよなあ。

 

自由で個人主義を重んじるアメリカ人も、「国歌とUSA」を軸として連帯しているのだろうか。

一方日本は「日本」と「それ以外」をきっちり分けて考えるけれど、中心になるもの、求心力になるものというのはあまり思いつかない。

ただ、迷惑にならないように、始末をしたがる国民性はあると思う。oyaのko-gorou-shi とかね。

 

国家社会主義日本労働者党が立ち上がらないことを切に願う。