不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

私を切れさせた話 ―腐る通貨

「ゲゼルの減価貨幣」

 

日銀のマイナス金利とともに出てきたキーワードだ。

なんだこれと一読して切れた。

一言で言ってみるなら ありえない。

 

エンデが言ってたとか書いているブログがあるが、基本的にこれが通用するのは着の身着のままのホームレスの世界。エンデが言っている弱者とは明らかに社会不適合者であることを忘れてはいけない。と社会不適合者だからわかる口が言ってみる。

 

1年前に稼いだお金が、3年たてば0になるというなら、人は金塊を買うだろう。金塊でダメなら価値が減らないもの、腐る通貨に代わるものを必死に探す。

そして抜け道は必ず発見される。

 

自分が約束されたことをチャラにされて腹を立てない人はいない。
人に金を貸せば、しばらくすれば0になる。

そんなあほな話がありますかと。

通貨の永続性、本来はインフレで希釈化されていくとはいえ、通念上1円は1円、100円あればパンが買え、5000円あれば泊まるところが見つかる。

その感覚が覆される。

 

すぐに使えるところがなくても、それでも稼いだ金はいつか使おうという楽しみがあるから今を頑張れる、その動機を失うことになる。
誰かに渡そうとか、将来不安になったら使おうとかいう希望は失われる。

何を考えているのか。

明らかに赤の言い分です。


通貨は神だとは思っていないが、それと同じくらい不可侵性がなければ基軸になりえないだろう。バカか!

 

久しぶりに強い怒りを覚えた。この間の「日銀が銀行に貸す分にもマイナス金利適応か?」とヨタ記事を流した海外のニュースと同じ、ありえない世界観だ。

銀行が日銀からお金を借りると、利子をつけてくれるんだって!やった!

 

ねーよ。こんなんでふわふわ株価上げやがって。株価上がるならと否定をしなかった政府筋。記事を垂れ流した報道、証券会社。

踏まれて損切りしたからこそ、許せない。