不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

定義の確認は大事

歴史が違えば、道徳が違う。文化が違うってやつだ。

 

バカのすることの一つに「現代の・小さな自分の周囲の道徳観で他人を裁く」というものがある。

 

バカにはわからない。

歴史が。他人が。哲学が。人生が。

ただ、自分の経験した些末なことと、思い込み、偏見(本人はそれを常識と呼ぶ)でしか推し量れない。


歴史を学べば、人間がいかに多種多様の人生を送ってきたかがわかる。
戦争のたびに槍に貫かれ、矢にあたり、首をおとされた。
脅し、奪い、病にかかり、育て、どうにか生き延びてきた。

 

その時々の「人生ゲーム」は毎回勝利条件が違う。
・生まれた地域
・国家体系
・周囲の国との関係性
・気候
・文明発達度

 

こういった諸々の条件によって左右される。

小説を「自分だったら」と考えるのも、ゲームを「どうしてこうなってるんだ」と考えるのも、歴史を学び「なぜこうなったのか」を推測するのも、すべてその定義を考える作業だ。

 

これは過去ではなく、現代に限っても同じ。
生まれが違う。年齢が違う。性格、性能が違う。

道徳観に正しいものはなく、生存戦略もまた同じく、必勝法はない。
そこに気づかずに人に押し付ける輩の多いこと。
寒い時代ですなぁ。