嘘か本当か。
正義か悪か。
信じるか信じないか。
人と話をしていて、聞かれたら「やばい」
どちらを選んでもトラブルの元なんですね。
今回は二択の危険性について。
以前にも少し書きましたが (黒とグレーの違い - 不適合者のジャンクヤード)
嘘をついていない、ということと、100%真実しか言っていない、というのは同じではありません。
ところが二択、というのは「AでなければB」という思考の誘導をされてしまう、なかなか危険な存在なのです。
例えていえばこんな感じです。
「株価が上がるか、下がるかは2つの事象しかないのだから確率は1/2だ」
この理屈では、株価が動く原因については全く考慮されていません。
さらに変動する度合についても、考慮は無し。
株価は横ばいかもしれないし、急降下、急落、少しだけ上がるなどいろんな動きがあり得るのですが全く無視されています。
二択はわかりやすく、時間を与えません。
故に危険なのです。
本当か嘘か、万能の神の視点なら「わかる」 でも人間の視点でわかるのは「濃いグレーか、薄いグレー」であって「白か黒か」は分かりません。
すべての要因、過程、至った理由などを解きほぐし、ジャッジしなければなんて人の身にできるわけないじゃないですか。
中でも一番ヤバいのは「信じる/信じない」ですね。
これで要求されているのは「白紙の契約書」に等しいくらいの拘束力。
信じる、と答えるのは、借金の連帯保証人にサインするのと同じくらいの要求をされているようなもんです。無条件での権利放棄。すげえよ。
信じる対象は教えであり、オカルトであり、ビジネスモデルであり、絶対もうかる話であり、浮気してないことであったりと厄いことが多いです。
「俺の(私の)こと信じられないの?」
と聞かれたら、気持ちを引き締めましょう。
「証拠はあるのか」と並んで、
こんな言葉はクロの人間しか言いません。