不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

お金について考えた 2

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お金について考えた 1

 

お金をいくらほしい? と聞けば、大抵の人は無邪気な子供のように「いっぱい!!」と答えるだろう。

 

では、仮に50兆円のお金をもらったと仮定してみる。

税金などは抜きだ。これであなたは50兆円のお金の持ち主だ。

 

仮に1万円なら、使い道はいろいろとある。

食事でも、ちょっとした買い物でもすぐになくなる金額だ。

 

10万円なら若干の使い出がある。ちょっと高級品にも手が届く。

100万円ならどうだろう。そこそこのものを5つくらい。

または安い車なら中古で買えるだろう。

1000万なら中古マンションか。それとも高級車か。

 

お金は高くなるごとに急激に買えるものが減ってくる。

高くなるごとに、その価格で妥当なのか素人ではわからないものが増える。

例えば家なんかがそうだが、何度も買ったことのある食料品なら、その味と品質、価格が妥当なのかは誰でも意見が言える。

ところが初めて買う家について、その値段が妥当かどうか判断がつかず、売り手の言いなりになってしまう現実がある。

宝石や美術品にまがい物が多いのは、そのあたりの知識のなさと専門家っぽい断言に素人が手玉に取られるせいだといえる。

 

さて1憶では高級マンションが買え、船が買える。

10億なら投資用マンション一棟が。

100億なら、何を買いますか?

1兆円でいったいあなたは何を買えるのでしょう。

 

いっぱいほしい、と願っては見たものの、買う目もなければ、欲しいかどうかも分からないものを山ほどほしいのだろうか。

 

広い家に住めば、掃除が大変だ。広い公園のようながらんとした空間に、あなたは一人で耐えられるのか。

人を雇うのなら、その人たちが「まとも」な人かそうでないか心配にならずにいられるのか。

 

年金のように一時にもらうのではなくて、毎月、50万円、100万円を死ぬまでもらう方が幸せだというのなら、あなたに大きいお金を扱う器はない。

 

ちなみに50兆あれば、東証に上場しているすべての会社の株の10%が手に入る。

配当だけで毎年5000億円は固い。

世界一の金持ちと言われるビルゲイツ五人分。それが50兆。

ここまでいくと、当然国家のいろんな人から声がかかるのは想像がつくと思う。

 

何を買うのか。何を売るのかその前に教えてほしい。

50兆を持つとは、そう言ってくるヤバい人との関わりが生まれるということだ。

 

そして、お金を使う責任があるということ。

タダの消費に使うには大きいお金は「大きすぎる」

 

お金を持つのにも責任と、必要とされる器がある。