不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

お金について考えた 4

 前回記事 お金について考えた 1  

 

前回の記事で、お金は増えたとしても、それに伴って買えるものが減る、ということを書いた。

整理してみよう。

 

余分なお金で得られること

・欲求、必要がいつでも満たせるという安心感

・トラブル回避に超役立つ

 

お金の苦手とする部分

・一度使えばなくなる 人間の能力や知識は失われにくいがお金は違う

・たくさん持てば他人に妬まれやすい

・直接は欲求を満たさない 買い物なり一度交換する手間がある

 

お金と引き換えて手に入れたモノの苦手な部分

・飽きる 二個三個と同じ種類を手に入れても喜びはそんなに増えない

・古くなる 経年変化や新製品によって、価値が下がる

・維持するのにも、さらにお金がかかる 駐車場・押入れのスペース 故障など

 

人間の欲求の満たし方と、お金の増え方の違い

 

例えばビジネスに成功したとする。

ラーメン屋で当たったとすれば、一軒目は自分としても、次の店を誰かに任せてオーナーになれば収入は倍々で増える。

コンビニの店の売り上げを見ると、飽和するのは数万店、つまり大都市に500~1000軒、田舎の県でも100軒程度は作れる。

ラーメン屋で考えれば一つの県に3店舗では少ない印象がある。つまり1000店ぐらいまではあっさり拡大する。

 

このように、出来のいいビジネスの考案は、収入を1000倍にも、10000倍にもできる。

 

ところで、人間の満足の話に戻る。

お腹が空いていたとして、成人男性で1日3000カロリーもとれば十分な量だ。では、10倍の3万カロリーをとったとしたらどうなるか。

満足どころか気持ち悪い。となる。

 

女の子と遊ぶぜ!となっても100人相手はきっとできない。

つまり、人間の欲求の満たし方としては、感覚ベース、身体ベースとしてはせいぜい数倍程度までの欲求で十分となる。

 

一生で、自分一人が使いきれるお金の額には実は上限がある。

時間が有限、食べられる量も上限あり、体も一つしかないからだ。

ところが、欲しいものであるとか〇〇さんより上の生活であるとかと言った空想の世界は概念上のものであるために、いくらでも膨らむ。

あとは、知名度とか、いいねの数とかもそうだ。上限にきりがない。多いほどドヤァとできるので、際限がない。

 

誰かにドヤ顔をかましたいがゆえに、いくらでも欲しくなるのがお金であるっぽい。