お金との関わり方 目次ページ
http://unsuitable.hatenablog.jp/entry/2016/09/05/083500
2.家計簿をつける その効能と意味
家計簿といえば、なんとなくつけた方がいいのだろうと思いながら、やっていない人が多いと思われる。
ためしに検索してみたところ
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/ldi/news/news0306.pdf
第一生命の調査、2003年で50%程度とか。
家計簿の役割としては、収支報告があるといえる。昔ながらの男性が稼ぎ、女性が家のことをする、という専業の場合、いくら何に使ったのかを報告できる。
株式会社で言うところの決算報告と同じ。出資者に説明義務があるのです。
ところが、「いくら使ったとか聞いてくるとか信用していないわけ?!」と喧嘩になる夫婦もいるのですから困ったもんです。
ましてや独身の場合、出資者と会社が同一人物。
俺の金を好きに使って何が悪い!
まあこうなりますわなあ。
家計簿の役割は次の通り。
1.自覚する。
2.割合を見て、考える。
1.は俯瞰して自分を見るということ。
「自分のしたことながら、あーあー、無駄づかい多いな。」
今しか見ていないと「感情」が優先されているから「ええやんけ」と肯定できる。
しかし、一月後にレシートだけ見ると「使いすぎかも」と冷静になれる。
2.は何に使ったかというのをジャンル分けすることで、人よりも使い過ぎちゃうか。とか。この項目はもう少し使っても良いんちゃうか。というバランスを考えることができるようになる。
予算の割り振りと、自分が何を大事にしているかの自覚ができるということ。
これは大事です。
〇〇がしたいなー、と思った時に「金ないからあかん」とあきらめるのか。それとも「貯めてたあの予算使おっか」となれるのか。
大きな違いになります。
家計簿のつけ方
最近でこそアプリだなんだと充実していますので、これを使わない手はありません。
で、皆がつまづくのが「費目」
なんやねん、これ。となる。
元々家計簿は、帳簿(税金用)の家庭版。申告のために法律上分けられたカテゴリーがそのまま降りてきてます。
だから種類わけも細かいので、いちいち面倒くさい。これが家計簿離れの原因の一つでしょう。
私の提案するカテゴリーわけは4つ。アプリによっては自分で設定できるから、細かい費目は消して、これに入れ替えるのをお勧めします。
1.自分の体を調子よくするために必要な費用
寝る場所。食べる場所。掃除用品。電気代に水道代、家賃まで。
医者や身の回りのものはだいたいここ。
自分が気分良く過ごせ、健康でいられるために必要なお金はここに入れる。
2.自分が楽しくいられるために必要な費用
娯楽に旅行、ゲームに課金。外食に飲み会。
ポイントは「自分が楽しかった」と思ったお金はここに入れる。
3.人に好かれるために必要な費用
一般的には交際費。なかでもプレゼントや一緒に旅行に行ったり、といった時。
新しい服や化粧品なんかもここでいいんじゃないかな。
誰かに見せる、誰かに贈るものはここに入れましょう。
人に見せるものでない場合は2.の自分のために入れます。
4.人に嫌われないために必要な費用
望んではいないけど、付き合いだからしょうがないものはここ。
積極的に払いたくないが、と思うものです。
気の乗らない飲み会。慶弔ごとにかかるもの。親戚や親との関わり。
衣服のクリーニングに美容なんかも。
計算方法
・月末の現金の持ち分と、貯金通帳の残高をチェックすれば、いくら入ってきていくら残ったのか(貯金額)そしてレシートのない使途不明金がわかる。
・月々にいくら使ったのか、というのはあくまでも参考程度。年間でいくら使っているのかを見るのがポイント
計算を自分でする場合は、エクセルオススメ。ノートでもいいけど計算が面倒。
計算方法は次の通り。(カッコ内)はサンプル例。
前月通帳残高(20万)+前月現金残金(5万)=前月のお金(25万)
今月の振込給料(20万)+そのほかの収入(1万)=今月の収入(21万)
ここから1~4の合計金額を出す=今月使用金額(15万)
前月のお金(25万)+今月の収入(21万)-今月使用金額(15万)=31万(予想金額)
今月末の通帳残高+手元現金=今月のお金(27万)とすれば、予想金額との差額4万円が使途不明金(レシートがなく、何に使ったか覚えていないお金)となる。
今月のお金(27万)ー前月のお金(25万)=2万円が貯金額。
ね、面倒でしょ。アプリに任せるのがいいと思います。
続けるポイント
・レシートをため込まないこと。家に帰ったら、暇なときに4つの箱を用意して(それぞれ見出し分かりやすく)放り込んでく。分ける基準は「気分次第」
・いくつかのものを一緒に買った時は、一番金額の割合が多そうなもの基準ぐらいのざっくりとした適当さが大事。
・使途不明金は多くなると「いいかげんさ」が増えている証拠。できれば覚えているうちにメモ書きで「使ったもの 〇円」と書いて入れる癖をつける。
家計簿をつけるメリットは次回。