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さて、ベーシックインカムの基本として、
「予算が潤沢な国」が「(権力者よりも)貧しい国民に」施す政策
という側面があると書いた。
そういう面で見てみると、日本は全く当てはまらない。
世界の工場だった1960年代とも違う。
高齢者が増え、若者の政治不信はつのり、未来への展望は描けない。
世代間格差と損得勘定の二つがベーシックインカムを後押しする原動力になっていると私は見る。
2.いいから俺によこせ。さもないと。。
年寄りは「払っている額より、もらっている額が多い」
団塊JR.以降は「払う額の方が多くなり、もらえるかどうか、わからない」
国民年金の額で考えると、2017年以降は月16900円で固定される。
40年払いと仮定すれば811万2000円が支払い金額。
仮に70歳からの給付として、年78万円。10年では元が取れない。
こういう理屈らしい。
だからこそ、すぐに貰える月々のお金、というベーシックインカムに切り替えるべきだ、となるわけだ。
年金を払わずに、もらえるだけのベーシックインカム。
財源は、となると皆が口をつぐむ。なぜなら「どこかから奪わなければ手に入らない」から。
公務員を切ればいける、という意見がある。
医療費はカットという意見がある。
厚生年金や国民年金を奪えばいいという意見もある。
生活保護を廃止すればいいという意見も。
自分ではない誰かの金は、奪っても構わない。
山賊かな?