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不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

ベーシックインカムを再び考える 6

前回の記事 

ベーシックインカムを再び考える     

 

6.動機づけの方向間違ってんじゃねえの。

 

インセンティブって言葉がある。

日本語では動機、と翻訳されるが、インセンティブにはもう少しゲスい金の匂いがすると、個人的に思っている。

例えば「リベートでインセンティブが上昇した」みたいな感じにね。

 

生活保護を考えてみる。

 

お金がないという人にお金を渡す。

1.働いたら生活保護は取り消し。 →隠れてすれば倍儲かるじゃん。

2.貯金はできない。車は持てない。 →誰かの別名義で取ればいいんじゃね?

3.子供ができたらその分も払うよ。 →養子取ったらどうなるのっと。

 

お金がない、という人は当然お金に執着がある。

強い動機がある人に現金を渡せば、当然こうなる可能性がある。

 

続いて健康保険を考えてみる。

 

医療費が一割負担で済むと言われた老人がいるとする。

 

年金もらってるから、余裕あり。

気になるのは体の不都合と病気。

医療費そんなにかからないなら、徹底的に医者にかかって、直したい。

 

インセンティブ 「安いから使わなければ損」

 

医者側

患者の老人が来る。いろいろな検査をして、薬を飲んでもらい、継続的に様子を見れば個人医は自分の収入が増える。

大病院でも、直接のインセンティブにはならないが、病院の方針として「検査を増やす」「薬を増やす」のは売上・利益を考えれば当然の動機になる。

 

医者側インセンティブ 「たくさん検査して薬飲ませて儲けたい」

 

自分の懐が痛まなければ、動機は歯止めが効かない。

 

今回ベーシックインカムの記事をいろいろ流し読みした中でインパクトのある話が一つあった。

かなり年配の老人が救急で運び込まれる。

医者は「今なら苦しまないから、延命やめて逝ってもらった方がいいかもしれません」

患者の子ども「何としても延命してください」

親心かと思って手を尽くしてチューブで延命。

 

しかし、この子供、見舞いにも来ず、連絡もなかなかつかない。

不審に思って同僚に話したら「年金もらえるからじゃない?」

 

かかる医療費はとんでもない額だが、直接の負担は高額医療負担でそこまでない。

それより親を生かしておくだけで、年金が小遣いで入ってくる。

その方がその患者の子どもにとって大事だと。

 

さあ、もう一度考えてみよう。

働いている人にも、金持ちにもすべての人にお金を配るベーシックインカムのインセンティブは「誰の」「何の」ために実施されるのだろうか。

ただの票集めという、政争の道具に過ぎないのか。