民事と借金回収の難しさ
例えば交通事故で、被害を受けたとしよう。
相手がお金がないので、弁済を分割で支払うという。
離婚で養育費を払う、と約束をする。
借金を返せなくなったので、月に一万円ずつにしてくれと泣きつかれる。
どうなるか。
分割に同意をした後、支払う側の心理はたいていこうなる。
待ってくれる事に感謝 → 日々の返済へのいらだち → なんで俺が → 俺だけじゃなくて相手が悪いよ → "返さなくていい方法" 検索
真面目に全額返済されることは、そう多くない。
返済が滞り、いくら催促しても「もうちょっと待て」になり、最後は行方不明。
クズだからそうなる、というよりも「返し終わるビジョンが見えない金額」は人を変えるという方が正しいと思う。
一番手っ取り早い方法は、プロに任せること。
借金の回収なんて最も難しいことの一つ。弁護士。銀行。ローン会社に債権回収会社。
生業にしている専門家は大勢いる。
・身の回りのものを全て売らせる。
・サラ金で借りさせる。
・ブラック金利で借りさせる。
自分で出来るのならそれでいい。ウシジマくん、という存在はモデルがあることを忘れてはいけない。
自分の手元に入る金額は半分から1/4くらいになるだろうが、回収で頭を悩ませることはなくなる。
「犯罪被害の賠償金を踏み倒す件が増加中」、というニュースを見て思ったが、国が関わらないというのが興味深い。
犯罪の償いは「刑期」を刑法で決めた。弁済の金額も訴訟と裁判で決定。
ただし返済については「民事」で当事者同士の話し合い、ってのが片手落ちな気がする。
意欲を無くした人間を働かせたり、お金を返させたりするのが難しいのは言うまでもない。しかし、国が介入しないってのはそこにどんな意味があるのだろう。
国が債権回収を請け負ったら、これは強い。
住民票から追跡可能。収入から税金、国民保険にとその痕跡からいくら持ってて、いくら絞れるか把握できるのは国家の独壇場ではなかろうか。
返済できなければ、逮捕、強制収容して返させるってのは昔のアメリカでやられてたことらしいけど現代では難しいのかねえ。
払えない場合は、やっぱりカラダの切り売りになるんだろうか。
専用のオークションと臓器販売。そうなると目星をつけた人を借金に追い込む「請負屋」が。。。SF的な想像は広がるばかりだ。国家が臓器売買。おおこわいこわい。