地上波初放送、とかでアナと雪の女王が話題になってます。
でも、原点となった話を知っているだろうか。
ペストが大流行していたヨーロッパ、1600年代の話だ。
隙を見て下々との触れ合いを楽しんでいた第二王女がペストに感染してしまう。
城に帰った妹は、姉と接触した後にペストで亡くなってしまう。
悲しみに暮れる王家だったが、次に発覚したのは姉の第一王女の変容だった。
実は第一王女は無症候性キャリア になっていたのだった。
王女に会った者の多くが、次々ペストを発症する。
死の王女、と名づけられた彼女は僻地の城に隔離されてしまうのだった。
身の回りの世話は、何も知らない雇われの農民によって行われ、発症すればまた代わりのものを雇う。
ヨーロッパ全体でペストが下火になった後も、この地方ではペストが流行り続ける。
一向に止まない疫病に民は「冬の時代」が来たと言う。
会えばペストに罹ってしまう王女の存在は、王家によってひた隠しにされていた。
が、ある時病気のルートが明らかになってしまう。
それを知った隣国の王子は「王女といえど、民に犠牲を強いるとはいかがなものか」と根源の処分を提案するが、娘可愛さに目が曇ってしまった王によって却下される。
しばらく後生産力の下がっていたこの国は、先の王子がいた国によって併合されてしまうのだが、その際にある城が炎上したという事実は、歴史書に一行示されるのみだった。
この話を知ったディズニーが、あまりのやるせなさに改編したのが「アナと雪の女王」である。
というのは全くの嘘。
完全私の創作です。
主人公目線で語れば、正義はどの立場にもあるんじゃないかと思う次第。