「高齢者→幸齢者」って何? 言葉遊びと社会の本音
「老人」の表記が「幸齢者」に変更される——そんなニュースが流れてきた。高齢者をポジティブに捉えようという意図は分かる。でも、名前を変えるだけで何かが変わるのか? ネットの反応を見ると、「市の名前も大福市にして、市役所は市躍所にしたら?」といった皮肉が飛び交い、「また無駄なことを……」という冷めた空気が漂っていた。
そもそも、言葉の言い換えが本当に役に立つのか? 「障害者→障がい者」「貧困→生活困窮者」といった表現変更が行われても、実態は変わらなかった。同じように、「老人→幸齢者」と言い換えたところで、高齢者の暮らしや社会の仕組みが良くなるわけではない。むしろ、「言葉を変えたから解決!」という行政の自己満足で終わる可能性が高い。
さらに、この政策の背景を知るために大府市の公式発表を見てみると、そこには**「おおぶ活き活き幸齢者応援八策」「こどもどまんなか」といった、ポジティブワード満載の施策が並んでいた。が、その中に「現役労働者世代を支える施策」はほぼ見当たらなかった**。つまり、「子ども」「高齢者」には手厚い支援が用意されるが、その負担を支えている現役世代は「ただのリソース扱い」という構図が透けて見えてくる。
「誰一人取り残されない教育を目指して」——その言葉が強調される一方で、「現役労働者世代は取り残されてませんか?」という疑問が浮かぶ。言葉だけを変えて満足するのではなく、現実をどう変えるかが問われるべきなのではないか。
──まあ、ここまで書いたが、あえて多くは語らない。
「読者の皆さんが考えてください」
とだけ言って、静かにページを閉じることにしよう。
https://unsuitable.hatenablog.com/entry/2025/02/21/170000