「バターが高いならマヨを塗ればいい」──そんな軽いネット記事の見出しから始まった会話が、気づけば**“カロパ(カロリーコスパ)至上主義”が支配する日本の未来予想図**へと滑り込んでいく。
バターの代わりにマヨを塗る。それが「代用」ではなく「降格」であると見抜いた瞬間から、話は急旋回する。
マヨネーズ、油、砂糖、ストゼロ──すべては「安くて強い味」の象徴であり、本来の食文化を塗りつぶす終末燃料として機能している。
貧困の中でも笑って食べるマヨパンは、“飢えの中の演技された幸福”。
そこに「ルールを守る」と言い張る政治や、米価を吊り上げたままJAと手を組む構造の話が重なると、すでにこれはユーモアで語られた飢餓報告にしか見えない。
中盤では、「カロリーだけを摂るなら、油が最強」
「サラダ油直飲み+ストゼロで現実を飛び越えろ!」という狂気の食生活が、冗談として語られながらも、もはや笑えないラインに踏み込んでくる。
そして最後に登場するのが、「マヨをポケットに忍ばせて吸っていた少年」というネット記事。
それがただのネタではなく、“飢えた時代の神話の萌芽”に見えてしまう――
この物語がユーモアの仮面をかぶった文明の危機だと気づいた瞬間、読者もまたマヨの海に浮かぶ一人であることを自覚させられる。
https://unsuitable.hatenablog.com/entry/2025/05/10/130000