「金箔って、なんで食べるの?」という素朴な疑問から始まった会話が、気づけば日本の観光政策と国家財政の構造的限界にまで切り込んでいく、知的カーチェイスのような思考実験。
金箔の本質は「少量で高付加価値を演出できる魔法の粉」。それを観光に応用する発想は自然だが、そこに待っていたのは「対人型サービス業」としての観光の過酷な現実。つまり、人を相手にする以上、物理的・感情的な“限界”が存在する。しかも、人件費が高い日本では「客が超富裕層でなければビジネスが成り立たない」のだ。
では、その“超富裕層”が毎年何十万人も日本に来て、1人あたり億単位でお金を落とすか? さらにそれを受け入れるインフラ、人的リソース、独自体験、維持コスト……
冷静に考えれば、そんな夢物語を前提とする政策は「ふざけてる」と言わざるを得ない。
観光は「軽やかなお金稼ぎ手段」のように見えて、実はとても重たい現場で成り立っている。AIやシステムで効率化できない“人の時間と労力”の上にしか成り立たないからこそ、モノ売りやデジタル産業とは根本的に違う。
それでも私たちは「アイディアを出す」ことはできる。正解かどうか、売れるかどうかなんて気にせず、「アイディアは無料の娯楽」であり、「発言することそのものに意味がある」という姿勢が大切なのだ。
今回は、そんなアイディアの遊び方を楽しみながら、「軽やかに世界を突っつく」ためのスタイルを実演してみせたような回だった。万博がどうのとか、GDPの15%がどうのとか、偉い人の正論を斜め上から撃ち抜くスナイパー的視線に、あなたもきっとニヤリとするはず。
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