不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

なんだか赤いんですよ

友人に聞いた話。

私と違って奴は高給取り。調子のいい時は1,000万を超える年収があったらしい。

奥さんはお嬢さん。給料を全部渡しても「足りない」 貯金は0。

 

「知らんと思うけど、あんた稼ぎ悪い方なんよ」

わお。

 

そんなん言われるんや、との愚痴を聞いて私はこう言う。

「2ちゃん見る限り、一部の板なら1,000万以上稼ぐ奴しかいないらしいけど

そこらで愚痴ってるやつの年収、30、40代で都市部なら400、地方なら250ってとこみたいよ。額面でな」

「せやな? でも奥さんの中では違うらしいわ。皆俺以上なんやって」

 

世の中にはこういう認識の家庭もある。

さて、中流層は90年代おおよそ550万円前後と思われてきたが、平均年収はこの20年、下がる一方。

中間値(平均値じゃないよ)は勝手予想で280万前後低所得者層は100万強まで落ち込んでいるように思える。

 

ここ何年か、ネットのやり取りを見ていて発言が、昔よりも荒れてきたなと感じる。

もちろんスマホによる参加者増加もあるだろう。 

 

金持ちの相続税は100%にしろ。

累進課税で90%にしたらいいんや。

銀行貯金も一定額以上取り上げればいい。

株で儲けた金は、もっと課税したらいい

 

こういった金を持っている人に対する「巻き上げてしまえ」な発想

 

犯罪者はGPS埋め込んで位置把握しろ つうか出すな

子go-ro-shiはban-shiに値する

ロリコン、痴漢もban-shi

ニートもban-shi

生活保護はhatara-ke、でなければban-shi

老人もさっさとgen-seの席を譲れ。rou-gaiなんだよ

 

税金を受け取っている弱者に対する「ban-shi」の声

 そして将来不安と、公僕の清廉潔白に対する要求

 

働けるようにしろ 有給よこせ ブラックはつぶれろ

給料上げれ 時給上げれ 物価は下げれ

年金は俺らの代もたっぷりよこせ

政治家は悪いことするな 給料高すぎだろ

医者はぼったくるな 24時間面倒見ろ

先生は悪さするな 子供をきちんと面倒見ろ 給食タダで食わせろ

公務員はサボるな 給料下げろ おまえら年金もらいすぎなんじゃ

 

お、sada-sanかな?

 

これらの権利を手放し、国にゆだねるスタイル。

思考放棄と、貧乏なのをどうにかしてとわめきたてるだけの発言は、日本が貧しくなった象徴なのだと思う。

今、日本のラーメンは800円で高いといわれ、欧米では2500円でも安いといわれる。まあ、そういうことだろう。

 

聞いてて思う。

なんというか。赤いんですよ。

 

赤って何ですか?とか聞かないでね。ぐぐってね。

 

明治の初めを思わせる動き。税金は上がり年金はもらえない。仕事がない。何をするにも金がかかる。天災が相次ぐ。暴れたくなる気持ちが高まっている。

 

歴史で見る過去の実績披露

 

金持ちから巻き上げて配ってほしい → ソ連とドイツでやってくれました!

財産の強制放棄 プチブル・富農・湯田屋の人たちはどこへ行ったの?

 

有能な政治家に任せたい 無能な政治家はいらない → ソ連でやってくれました!

選挙権の放棄 万能な同志書記長が100%独裁してくれるよ! やった!!


安全な社会を → ソ連とドイツでやってくれました!

総監視、密告推奨 報奨有り。怪しい人、(自分に)邪魔な人はいない方がいいよね!

 

働き口が欲しい → ソ連で、ドイツでやってくれました!

労働の権利と労働の義務をあげよう! 働かざる者は... 木でも数えるかい?

 

近代史を少し勉強すればわかる。

国家が吸い上げたお金は、あなたの手には入らない

(※もちろんあなたが権力者なら別だ)

せいぜい切れっぱしを投げ与えられるだけ。前の政権を。消費税の時をもう忘れたのかと聞きたくなる。

 

他人の財貨が羨ましいのであれば「kack-meiだ!」と叫びながら金持ちの家に乱入し、財貨を奪えばいい。

ところがそれは犯罪だと分かっている。だから「お上はよ」とチラ見してその政策をとるよう促す。

おお、なんてこった。自分に入らなくても「金持ちが無くすのが見たいんですね!」

 

歴史を知っていればわかる。
財産権がなければ、あなたが所持できるのは「体一つだけ」

着ている服でさえ国家のもの。住処も、車も耳かきひとつさえ所持できない。

あくまでも国家から借りて使わせてもらっているだけ。 

 

有能な政治家を求めれば選挙権を失う。 失脚を望む? 国家反逆罪ですね。

 

安全を求め、「変なやつ」と思う人間を密告すれば、次に密告されるのはだれだろう。あなたの番はいずれやってくる。

 国家が求めれば、当然その身を投げ出して、戦わなければならない。

銃は5人に1丁だ! 逃げるものは銃殺する!

 

100年前に通った社会実験をもう一度やる気に見えて怖い。


ソルジェニーツィンに「1984年」 エリ・ヴィーゼルにフランクル
ポルポト文化大革命。映画スターリングラード

掌に豆が無いし、色白かあ。ふーん。じゃ、こっちに来てね。
頼むからググってください。本当に。

 

古くさい、昔の話だろと歴史を見もしない若者が、端金のために舵を左に切る。
ただでさえこの国、世界で一番成功した社会主義国、言われてるのにさらに左へ進むのか。