お金との関わり方 9
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http://unsuitable.hatenablog.jp/entry/2016/09/05/083500
9.見栄は金になる デパートの包装紙とブランド品の類似
お金を持っていようがいまいが、他人と自分を比べることをやめられない人はすごく多い。
で、企業サイドはいつもそのあたりの心理を使って、買うようにそそのかしてくる。
例えば:期間限定。外国製。一点もの。
そんな中でも定番は「老舗・ブランド」
長く続いているというのは、それ自体が価値がある、といいたいようだ。
百貨店の存在意義というのもそのあたりにあるという。
例えばA社が新製品を出したとする。
いくらで売られるのか、世の中では周知されていない。
そこでまず百貨店に卸す。卸した代金に「3割~4割」の利益をのせて、百貨店は販売を開始。これが「希望小売価格」となって昔で言うところの定価となるわけだ。
次にホームセンターでもヨドバシでもいい。卸価格に利益を薄く乗せる場合もあれば、個数を多く発注することで仕入れ値を安く交渉する場合もある。いずれにしても売り出し価格は百貨店よりも安くなる。
では同じ商品なのに、高い値段で売っている百貨店で誰が買うのか。
一つは贈答品。デパートの包装紙は「それだけのお金をあなたに使いました」という証。無駄金だが、自尊心はくすぐられる。そのためには必要。
もう一つは金持ちの自尊心。下流民と同じところで買うことは気分が悪い人たちはいくらでもいる。外注といって、家までわざわざ御用聞きに来るスタッフもいる。値段の違い? そんなもの誤差程度の人たちも世の中にはきっといる。
同じ構造はブランドものでも行われている。
例えばヨーロッパブランドのあれなんか。コピー品が中国で作られても、素人目には全くわからない。つまり、あのロゴに対して、10倍も20倍もお金を払っている。
あなたがドヤ顔するために買ったその品。誰が気づいて感心してくれてるのか。その費用に対して十分な効果は得られているのか。
世の中、人のことは気にしているようでそうでも無い時も多いもの。
予算と満足度を秤にかけてよく考えて。