不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

富の分配の効能を考える 1

最近気になったネットの記事。

 

世界富豪トップ8人の資産、貧困層36億人分と同じ=オックスファム調べ

 

www.bbc.com

 

去年は「富豪62人の資産=貧しき36億人の資産」って言ってたから、アメリカ株、ずいぶん上がったんだねえと感慨深い。

 

記事によるとこうだ。

国際NGOのオックスファムは15日、世界で最も富裕な8人が、最も貧困な36億人分と同じ資産を所有しているとの推計を発表した。

1位 ビル・ゲイツ氏(米国) マイクロソフト創業者 750億ドル
2位 アマンシオ・オルテガ氏(スペイン) ZARA創業者 670億ドル 
3位 ウォーレン・バフェット氏(米国) バークシャー・ハザウェイ筆頭株主 608億ドル
4位 カルロス・スリム氏(メキシコ) グルポ・カルソ創業者 500億ドル
5位 ジェフ・ベゾス氏(米国) アマゾン創業者 452億ドル 
6位 マーク・ザッカ―バーグ氏 フェイスブック共同創業者 446億ドル
7位 ラリー・エリソン氏 オラクル共同創業者 436億ドル
8位 マイケル・ブルームバーグ氏 ブルームバーグ創業者 400億ドル

 

つまり、オックスファムの主張としては、これらの富を再分配すべき、だといいたいのだろう。

株式の時価総額をそのまま現金にできると思っている突っ込みは脇に置こう。

今回は分配すると何が起きるのかを、想像してみたいと思う。

 

まずは分析だ。上位八人の持っている資産の合計額を出そう。

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面倒なので、1$=100円で計算をする。

すると、総額で42兆円となる。日本の国家歳入とほぼ同じだね。

 

さて、それでは貧困層は同じだけ持っているのだから、一人当たりの金額を出してみよう。

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ワオ。一人当たり11800円となった。つまり、世界の貧困層は一人100$ちょいしか持ってないってことだ。日本人、マジ金持ちだね。

 

つまり、オックスファムの主張通り分配をするとこうなる。

トップ8人の超リッチは身ぐるみ剝がれて、2万円だけ渡される。会社は無くなり、家も何もかもだ。

道端に2万円持って立ち尽くすビルゲイツ

 

そして世界の貧困層36億人は現金を一万円もらえる。やったね!

皆超ハッピーってわけだ。

 

マイクロソフトも、フェイスブックZARAももちろん解散だから、そのサービスも今後は使えない。

でも大丈夫、来年はgoogleもあるから! またトップをやり玉に挙げて分配すればいいんだよ。

 

これが彼らの主張する未来なのだろうか。

日本に合ってそうな制度

江戸時代の五人組。これは相互監視が目的であった。。。

 

ということで今回は褒賞と密告について考えてみる。

緑のおじさん(駐車監視員)制度が出来てから10年が過ぎ、昔よりも違法駐車は減り、コインパーキングは笑いが止まらない。

とはいえ全て無くなるなんてあるわけがない。

 

そこでこんな仕組みを提案してみる。

 

違法駐車を見つけたら、スマホで車をパシャー撮影する。

1分経ったらもう一枚。専用アプリなんかがあったらいいな。

2枚の写真をセンターに送るとはい、報奨金があなたの手に。

道路交通法の簡単なアドバイスがあると、錯誤がなくって余計いい感じだ!

これで、家の前に止められてむかついた時にも対応できるね。

 

一件当たり5%貰えるとすれば普通車で750円~900円。ちょっとしたお小遣いだね。ニートしてるんだったら高級車狙って溜飲を下げるのもいいのかもね。

 

同じように犯罪の現場に面したら、アプリを立ち上げて録画すると、自動通報だ!

これでも褒賞が出るよとなったとする。

 

夜道で。電車の中で。コンビニで。会社内で。

被害者が。周囲の人間が無言でスマホを取り出し、一斉に向けるという絵が出来上がる。

 

嗚呼素敵な監視社会。「1984」もびっくりだ。

 

 

 

変化を促すには

物事を変えようというときに、昔懐かしい手口に「デモ」ってのがある。60年前に流行した赤い手口だが、今でもこれで世の中を変えられるって思ってる人がいる。

一斉に。集団で。そういった一気の変化を促すのはleft wingの大特徴だ。

はっきり言おう。集団で押しかけて、変化を促すのは〇93さんの恫喝と変わらない。

衆愚が押しかけて、緊張を生むから政治家も餌を放り投げる。

餌を食べたら解散。一瞬の満足感は残るかもしれないが、変化など何一つ起こっていないのはお隣の国を見ればわかりやすいのではないだろうか。

 

話は少し変わるが久しぶりに「やる夫スレ」のモンハン自衛隊(疫病 ◆fJrHveEGcs氏)の続きを読んでいて思ったことがある。

話の中で自衛隊の面々は、守るために戦い、命を落とす。戦いのためではない。

 

反戦、という言葉をデモを組んで一方的に押し付けるよりも、オタクの多い自衛隊に物語を通じて概念を刷り込むほうが効果的なんじゃね?

 

こうした方がカッコよくね?

こうしたほうが正しいんじゃね?

 

概念のみならず、価値観、行動美学を架空の世界で描く。

それにより現実のほうが影響を受け、内部の意識が変わっていく。

 

血液型占いは当たらない。そう一般的には思われている。

しかし、占いを真に受けた人間が「そうあるように」「自分の都合がいいから」行動するようになっていくことが往々にしてある。

A型はクソ真面目だ。B型は自分勝手だ。

そう書いてあったんだからこれでいいじゃんと自己規定し、周囲にも免罪符として押し付けていく。だから当たると感じられる。そういう面もあるはずだ。

 

もしかしたら、そういう意図で描かれた創作が多く出回るようになってるのかもしれんなあ。

 

ロマンティストって何だろう

ふと気になったことがある。小説や映画、少女漫画でありそうな設定に「昔の人を思い続けて、再会する」ってのがある。

 

登場人物、おそらくは主人公が昔好きだった人と再会し、いろいろあって、結ばれる。

 

多くの人が「良かったねえ」と涙を流し、感動するからこそこういったエピが大量生産されるのだとすれば、「現実ではそうなっていない」からなのだろう。

つまり通常、・再会することもなく・結ばれるわけがない

ってことだ。

一方、こういったストーリーが大好きで、自分にも起こるんだ、と思っている人間をロマンティストと呼んでもいいのだろうか。

 

私の考えでは10代ならまだしも、それ以降であれば「精神的童貞」であり、こじらせた人であると。自分の精神が、子供時代で止まっているからこそ、その時に起きたエピソードにこだわり、次を考えなくなる。

初恋の女の子は30代、ひょっとしたら50代になっているのに、彼女は脳内では10代のまま、自分も10代のまま。だから「美しい」とホルホルできる。

 

童貞オタクだけに起きる現象ではない。

いつまでも女扱いしてほしい、というスクールカースト上位女子嫁。

ずっと女喰ってました、というヤリ珍男。

高校野球で甲子園に出たというおっさん監督。

 

その時の栄光にすがり、何度も酒の席で話し絡む。英雄様として扱えと迫る。

いつでも、まだまだ自分は若いつもりで行動して、白い眼だ。

ロマンティスト、という名の「精神遅滞」はいつでも、どこでも起こっている。

 

スクールカーストの上位にも下位にも「歳をとるのを拒否」する人々が等しく発生するのがなんだか面白い。

政治家がたたきやすい件

鹿児島の市長が叩かれているようです。

公費を使って、奥さんを旅行(視察)に連れて行った。

なんとその金額1500万。

 

おそらく奥さんは「選ばれた議員」ではないから公費を使うのはおかしい、ということなのだろう。

それは一理ある。

ただし、その考えの裏には嫁さんは奥に引っ込んでおいて政治に出てくるな。という男女の問題、家族の構造が裏にあるように思う。

 

いうまでもなくアメリカ大統領の裏にはファーストレディがおり、家族でホワイトハウスに住んでもそれは当たり前だ。アメリカ文化では「家族」がキーワードなのでないがしろにすると逆に政治センスがない人として扱われる。

文化が違うってやつですな。まあ鹿児島の市長とアメリカ大統領が同じかといえば、日本人は受け入れないだろうが。

 

今回のポイントは「公費を使って、市長・議員全員が視察の名のもとに観光旅行をしていた」というところではないかと思うのだが、そこに触れないのはやはり闇が深いからなんでしょうか。

 

しかし思うのは「姉妹都市」「平和都市」とかっていう宣言はなんだか「モンドセレクション金賞」に似ているってことです。はい。

メガネがよく喋る時

朝のテレビを見るともなしに眺めていたら、「個人向けの確定拠出年金」について話していた。

これは何かといえば「自営業者や無職向け」の年金だ。国ではなく企業が用意する老後保険と思えばいい。

国からもらえる年金だけでは足りない、と思うなら上乗せ分は自分でちゃんと入っとけよ、という国の言い訳である。

 

テレビでは七三に分けたメガネのパネリストが、口から唾を飛ばす勢いで「これがどんなに得な商品なのか」を熱く語っていた。うなずき驚くゲスト(桜)たち。

 

私の脳内では自動変換された絵が映る。

 

1.メガネが玄関先にどっかり座り

2.自社商品がいかに優れているかを説き

3.大きいパネルで分かりやすいフリップを多用し

4.今がチャンスで、これだけの節約になるんですと語る

 

壁や屋根の修理。太陽光発電。牧場投資に海外外貨預金。マンション運用。

先物に中国、ベトナム株投資。営業さん、今日もご苦労様です。

 

まあ、そういうことである。

NISAといい、個人年金といい、政府は雑い仕事しかしないね。

 

 

初売りと福袋

毎年恒例となってテレビで流されるのが、福袋を求めて争うように買っていく客の絵。

いらないものがあったら交換すればいい、とは言うが、必要ないものを買ってどうするんだろうと思ってしまう。

投資やギャンブルは不確定要素が強いからいやだ!という庶民はなぜか宝くじと有馬記念と福袋を買っているように思える。

年末には魔が宿っているのかな。

 

しかしこの「他人から見ればよくわからない価値のものを、並んで、運に任せて大金を投じる」この様子。

どこかで見たと思ったら、暮れのコミケだこれ。

人の購買意欲って本当にすごいな。

 

医者はいつまで医者でいられるのか

集められたデータによって分析をして、人間心理や行動がある程度予測しやすくなる。

それを目的としてgoogleはすでに相当のデータを持っているわな。

フリーで使えるデータならいいけれど、当然秘匿される。飯のタネだもんね。

 

ただ、医学の面に限ってはさっさとデータ集約と病名予想はコンピュータに投げるべきだと考える。

医者が3分診療でできることは、具合が悪いところを聞いて、必要と思われる処置、検査を振り分けて看護師に指示する。投薬を決めること。

それだったら待合でタブレットで病気の症状入力させて、メインコンピュータで判断するほうが疲れ切ったやる気のない医者よりもまともな診断が下せるはずだ。

病気は日々新しく見つかり(作られ)新薬だってどんどん出てくる。

一介の人間がすべてを把握できるわけないんだよなあ。

だから誤診や、いつも決まったことしか言わない医者が誕生する。

 

医者は投薬結果のフィードバックと検査、患者の反応の聞き取りに徹して、黒子役に回る時代がそこまで来ているように思う。(あ、外科や歯科医は別)

将棋もチェスも、囲碁でさえもプログラムに負ける時代。

ヘボ医者は道を開けるべきではないだろうか。

 

既得権者は絶対反発するはずだけどね。

契約書を読まない風潮

CMとかで、すさまじいスピードで流れる (個人の感想です)(イメージ映像です)は明らかに読ませる気がないのは丸わかりだが、契約書の何ポイントの字体やねんと言いたくなる印刷物もひどい。

 

保険にしろ、会員登録にせよ、本来ならば目を通す必要がある。

というか、目を通さないとひどいことになる。楽〇のメールボムのように。

しかし、あの細かい字を読むには一定の訓練というか、慣れが必要だ。

法律独特の突っ込まれないようにありとあらゆる言い回しを小難しい文章で並べるのにはうんざりする。

 

本来であれば公的文書を含め、法律も簡単な文章に直す努力はすべきなんだろうけれど、既得権持ってる人たちが当然防ごうと騒ぐわけだ。

誰もが理解できたら、困るからね。

 

契約書を大きい字でだれもが読めるように、という流れが来たとして、法制化されたら。

A4用紙50枚の印刷物を渡され、印刷代まで請求されるような未来が来ないことを願います。

労働基準法を見直すなら

www.fx2ch.net

 

電通のお祭りを受けて、政府が見直しを発表。

とはいうものの、基本的に罰則を設けないのはいつものこと。

真っ先に霞が関が名前上がるんじゃね、という突込みがさえている。

 

書き込まれた中で秀逸だったのは

>違反したら株主配当金を出せないペナルティを課せばなくなるよ。

 

これは必ず効果が上がる。オーナー企業の社長なら、自社株所有で配当もらってるわけだし、上場でなくても無配となれば株主が動く。

併せて「取締役の給与を年350万までとし、賞与を禁ずる」とでもし、従業員の支払いを促すようにすればいいのではないかと思う。

 

利益が出ないからサービス残業をさせる。残業をさせる、という子供でも思いつく道理はそろそろひっこめたほうがいい。