デジタル世界と哲学の親和性
哲学は昔から役に立たず、ほとんどの人には必要のない難解なもの、という認識がありそうだ。
ただ、パソコンができ、インターネットができるようになってから、哲学が昔の人よりも理解しやすいものになっているように思える。
例えば般若心経の「あるけどない、ないけどある(色不異空、空不異色)」というくだり。あ、デジタルやん、とならないだろうか。
架空のものが形になり、実際に目にする機会が増える。情報がいつでも取り出せるネッ
トがあれば、より考えるのが易しくなる。そう言った意味で哲学の親和性は増しているように思う。
哲学は、世界を解釈するためのツールだと思うのだが、解脱のハウツーとして使われているやり口には釈然としないものを感じる。