お前「うつ」は初めてか? 力抜けよ。
昔、まだ20代だった頃に、鬱状態になったことがある。
原因? 失恋だよ言わせんな。
気が付いたら原因追及をする。「あの時ああしたら云々」
気が付いたら寂しさがこみあげてくる。泣く。
運転しながら、上の空。このままスーッと行ったらshi★nuんかなあ?
なんて考えてる。
離人症ってほどでもない。でも自分が後頭部のあたりから操作してるような、自分が自分でない感覚がある。
最初はね、たいしたこたあないなんて思ってたわけですよ。だるいなあ、気力ないなあなんて。事故あうかもな、って思った時に、やっと自覚できた。
親に電話して、やべえ鬱だわ。shi-nuかもしれんけど頑張ってやってみるわ言って。
しばらく済まんけど生活費ちょっと援助してって頼んだ。
当時はまだ心療内科がそこまでポピュラーになってなかったから、ひたすら時間が過ぎるのを待って、半年、一年くらいは引っ張ったね。
ある日、掃除をしようと思った。
思い出? 捨ててまえ捨ててまえ。布団、ベッド、こたつといった大きいもんから、読まない本、目につく要らないと思ったもん、全部捨てた。
無印行って、なんか、よさげに見えるのん買ってきた。
すっきりした。
その頃から徐々に調子は戻って来たみたいだ。
やべえなあ、オチ気味かも、と思ってるよな奴に言いたい。
おう、そうよ、お前だお前。
いいから医者行け。
まあ山ほど言い訳思いつくわな。
たいしたことない。
仕事忙しい。
薬で変になるの怖い。
どうせya-bu医者しかいない。
金かかる。
偏見が強いんよ。この国ではまだまだ。
気合が足らんとか、おかしくなったらo-shimaiとか、親に言われ上司に言われ、友人に言われる。こんなん行く気うせるやん?
国民年金か厚生年金入ってるなら、障害年金申請できるかもしれん。
でも、医者行かなきゃ始まらん。
あ、申請するならかならず社労士入れろよ。ケチるとこちゃうぞ。
でも手数料無料なんて、安かろう悪かろうに騙されんなよ。
一回申請しくじったら、再審査めちゃハードル高いからな。
二か月以上かかりそうやったら、いいから市役所行け。
どこの県にも「自立支援医療」いうのがだいたいある。
これは申し込めばまあ、通るはず。月2500~5000円まで県が持ってくれる。
仕事いけなくなって、プライド高いから親にも言えなくて、頼るやつだれもいねえとか言って一人でshi☆nu!とか言うなよ。頼むから。寂しいんだよ残される方は。
問題はねえ、気力がないとすべて面倒になっちまうことなんよ。
だから、医者に聞いて、ちょっとキックかけてもらうような薬もらってこいって。
SSRIでもSNRIでも試してみようぜ。合わんかったらすぐに変えてもらったらええねん。怖がらなくっても、ただの優しいおっさん、お姉さん多いよ。昔よりいいクスリ一杯出来てるから、とりあえず試してみれ。
仕事しんどい? いいから辞めてまえ。後のことは何とかなるって。
どうにもならん、tobuしかない、なんて思ってるんやったら、頭まともに動いとらんってことよ。視野狭窄と堂々巡り、終末に意識が飛ぶんは鬱の典型だわ。
専門用語でki-shi念慮言うんよ、覚えとき。
金がない? そんなん真っ裸なって、市役所行ってみ。
何にもないんです。伝手もコネも親戚もだれもいません。
そう言ったら絶対生活保護受けれるから。
親が生きてるなら、兄弟姉妹いるんやったら、仲のいい友人一人でもいるんやったら、とにかく一回話してみろって。
いいから一回、力抜けよ。