募金が流行らない理由
空港に行くと、その国を離れる人用に募金箱が置いてあることが多い。
お札は両替ができるが、使えきれない小銭は持っていても邪魔なので募金箱に放り込むんじゃないかという期待があるのだろう。
一方、同じ層を狙って、飲食店。変わったところではカプセルトイなどを置いて小銭の回収を目指すライバルも多い。
募金が不人気なのは、箱が置いてあるだけだからだ。
いいことをした、という満足度よりも即物的な飲み食い、何が出るのだろうという射幸心のほうが価値が大きい。
そこで例によって新規アイディアだ。
小銭を入れると、入れた金額分に応じて「目の前で薬がカプセルに詰められ、切り離されて箱にしまわれる」様を見せる。
この薬は〇〇のために使われます、と動画と音楽を流す。
もちろん、茶番だ。
だが、目に見える満足と動機付けは必要ではないだろうか。
100年前からある、お金の見えるただの箱。
そろそろ改善の余地があると思われる。