お金を働かせるとは
ロバート・キヨサキの胡散臭い話を読んだことがある人はいるだろう。
お金に働かせる。
お金にお金を生ませる。
どう聞いても、普通のそこらの人にはうさん臭く聞こえてしまうわけで。
これをたとえ話にしてみたい。
お金は「チョコレート味のする、おいしいお菓子のホビット」だと考えてみる。
ホビットさんは実は働き者。環境さえ準備してやれば、せっせと働き、結婚して子供を増やしてくれるのです。
アメリカの賢い人たちはそれに気づいて、ホビットさんのための寮や会社を用意して、たくさんのホビット持ちになりました。
いっぽうの日本の働く人たちは毎日働いて、月末にホビットさんをもらいます。
来月またもらえるんだ、と彼らは頭からまるかじり。
アメリカ人のホビット持ちに向かって
「なんでたべないの? おいしいよ」
小首をかしげて問う始末。
いや、そんなん言われても困ります。
意識の高い人は言います。
アメリカのホビット持ちは、おなかのすいた人たちに「ホビットを分配すべきだ」
「そうだそうだ、たべさせろ! ホビットをよこせ!」
まずしい人たちはこぶしを振り上げます。
ホビットさんが働く環境について教えてあげても。
こうすれば子供を増やしてくれるよ、と説明しても。
「うーん、むづかしいや。」
そういってあたまからむしゃむしゃ。
おなかがいっぱいになったからいいや。
ちょっとかじっただけのホビットさんをそこらに捨ててしまいます。
野蛮人は一体だれだ。
山賊かよ、と言いたくなる私の気持ちは伝わっただろうか。