財産税に反対する理由
財産税が導入か、との話がある。
感情的なものがまず一つ。
持ってるもの取り上げられるっておかしくね?
増税の話になると、
「金持ちから取ったらええねん。どうせ俺ら貧乏人関係ないし」
そんな論調が多く見受けられる。
では一般人に財産税は影響しないのか。気になったので、計算をしてみることにする。
40歳東京住サラリーマン。独身。貯金50万円。
給与は額面26万円、賞与は月2.5か月。
将来に向けて頑張って貯金を貯める決意をした。
こんな設定で計算をする。
※ここを利用しました。
税金でとられるものの、月に35000円ほど、計41.8万円を貯金できるようです。
さて、今回のシナリオは「悲観的かつインフレ進行」とします。
給与のベースアップが年0.5%、インフレが年1%。
つまり給与は相対的に減っています。
税金、社会保障費はインフレ相当額が増え、消費税は15%に引き上げられています。
そして問題の財産税。これが2026年度から1%かかることに。
以上をふまえた結果がこちら。
貯金しようと努力しているにもかかわらず、税金負担が増え、物価が値上がりしています。
やっと残った4万円も、最後の最後に財産税がかかるため、約9000円の赤字となりました。両者を比べると次のようになります。
手取りが年5万円しか増えていないのに、消費税が20万円、財産税が5万円増。
そりゃ貯金も無理っすわ。
このシナリオでも実は楽観的な方で、年金、健康保険の増額はおそらくインフレ以上のペースで引き上げられそうですし、消費税も25~40%という話も出ているようです。
将来が不安だからと貯金しても、一年に1%取られれば30年で30%なくなるわけです。
このケースだと70歳で100万円近く減りますなあ。
税金が上がり、社会保障費が増えれば貯金もできないのに、その上財産税とか悪夢。
財産税は貧乏人こそ関係がある。
以上参考になれば幸いです。