ベーシックインカムを再び考える 5
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5.義務と権利をお前、勘違いしてないか?
3人のモデルケースを出す。
1.上流国民 生涯平均年収 800万円 所得税は35%
2.中流国民 生涯平均年収 500万円 所得税は20%
3.下流国民 生涯平均年収 250万円 所得税は10%
彼らからいくら税金が取れるのかを大ざっぱに考えてみる。
まずは直接税。
上流国民 800万×40年=3億2000万 所得税額は1憶1200万。
中流国民 500万×40年=2億 所得税額は4000万円。
下流国民 250万×40年=1憶 所得税額は1000万円。
間接税に消費税が10%かかるとする。
得たお金をすべて消費すると仮定した場合
上流 手取り2億 800万×10%=2080万円
中流 手取り1憶6000万×10%=1600万円
下流 手取り9000万円×10%=900万円
合計して国家に入る税金は
上流 11200+2080=1億3280万円
中流 4000+1600=5600万円
下流 1000+900=1900万円
比率にすると 下1:中3:上7
つまり上流一人で下流7人分の税収が上がっているわけだ。
国家の視線から見て、上流と下流の人間の価値は同じなのだろうか。
さらに言えば、上流よりも上の、上級国民様及び特権階級。
彼らが払っている税金はいくらくらいあるだろうか。
さて、下流国民は「納税の義務を果たしている」といえるのか。
憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」は幾ばくかの現金を与えることで実現できるのだろうか。
このあたりの議論は、もう少し詰められるべき部分だと思う。