お金について考えた 5
前回記事 お金について考えた 1 2 3 4
今回はお金を稼ぐ手段について。
日本では「労働」ただ一つだけが一般的に認知される方法だ。
ということで、今回は奴隷制について考えてみる(おい関係あるのか)
ラノベあたりでよくある異世界もの。というか中世~近代の奴隷制がある、という設定はよく見るのだが、それでは現代の日本に奴隷制があったらいう設定で少し考えてみる。
もしも現代日本に奴隷制があったら
1.奴隷なんだから、分かりやすい区別標識が必要になる。
2.他人による持ち去りを防ぐために、自衛手段と抑止力が必要になる。
3.奴隷自身が逃亡しないために、飴と鞭が必要になる。
4.奴隷自身のメンタル・健康・やる気を管理する必要がある。
直接雇用で、人生丸抱えの正社員。社食あり、社員寮あり。社員証有。
超割安で働かすことも可能だけど、その場合はやる気0で、恐怖で縛ればすぐに精神を壊してしまう。
うん、うん? 変わんねーぞこれ?
気を取り直して考えてみる。
奴隷制が成立しえたのは、次の状況があったからだろう。
1.技術が今よりも未成熟で食料の価値が高い。
2.国家が不安定で、国内の犯罪率が高い。
3.技術が今よりも少ないので、娯楽の質が低い。
4.移動が徒歩メインなので、逃亡が難しい。
つまり、一人でうろうろしていれば死亡率が半端なく高い。
逃げても逃げる先で人余りで価値が低いし、食料高い。
娯楽が少ない、ということは自由を謳歌するよりも、雇用主の庇護下で、食料がもらえて幾ばくかの安全が保障される方が人生楽しめる。
現代で考えてみると、交通あるからあっという間に逃亡でき、食料は安いので生きるのに苦労せず、街中で寝ても安全が保障される現代日本で奴隷制は効率が悪すぎる、がFA。
使う側からしても、技術革新で人の集約労働はほとんどなくなり、人(単純労働)の価値がほぼなくなっている現状。
住むところ、娯楽、病気に将来、保険に保証といったものを本人に丸投げし、それぞれアウトソーシングしてしまった方が効率がいい。
未開拓地なんかに行きたくねえ、と叫ぶ人員をなだめすかして働かせるよりも、入札やりまーす、と業者呼んで勝手にさせて、税金吸い上げるほうが国家も楽なんだよねえ。
金を仲立ちにして、業務のアウトソーシングする方式が、奴隷制を許さないとは。
いろいろ考えてみるもんである。