不適合者のジャンクヤード

腑に落ちるか落ちないか、読む人次第。拾い物があればご自由に。

「確定申告RPG」から始まる、笑えて刺さる税と自立の話 ※7000字程

魔王を倒した勇者の次なる敵――それは税務署だった!?


そんな導入で始まるフリーゲーム『確定申告を頑張るRPG』をきっかけに、今回の対話は「税と社会を巡る啓蒙と皮肉の冒険」へと発展していきます。

確定申告を題材にしたこのゲーム、表面上はポップでも、実は「税制という魔王の構造」に真っ向から向き合う試み。税務署を魔王に仕立て上げたその構図には、苦笑とユーモアが絶妙に混ざっています。
しかもこのゲーム、「青色申告(ハード)」「白色申告(イージー)」という制度の説明をシステムに組み込みつつ、転生した元魔王が国税調査官になって復讐してくるという、やりすぎ一歩手前のブラック設定も健在。

対話では、制度を理解せず他人に任せる「他力本願の民」が、なぜ毎年“重加算税”という魔法で爆散してしまうのか?というテーマにも踏み込んでいきます。
「魔王を倒す=税制度を攻略する」
「勇者代=弁護士や会計士」
「民のささやかな反抗=こっそり種もみを地下に隠す(脱税)」
という比喩を通じて、制度と民の関係が見事に再構築されていく様は、まさに社会風刺RPGの実況中継

 

最終的には、「制度に文句を言うだけではなく、自分の頭で考え、自分流の答えを見つけていくしかない」という“王道RPGのエンディング”に行き着く。
自らの立場もまた「新たな勢力にすぎない」と自覚する語り手の謙虚さもまた、強烈なメッセージ。

税の話なのに笑える、むしろ笑わずにはやってられない。
そんな不条理ギャグと知的啓発の中間地点で、あなたも一歩踏み出してみませんか?

 

https://unsuitable.hatenablog.com/entry/2025/06/07/080000