「夏子の酒」の杜氏はいくらもらっていたのか?──そんな些細な問いが、気づけば国家と文化のP/L(損益計算書)を暴き出す一大考察に育ってしまった。
今回のブログ記事は、昭和~平成を通じて語られた名作『夏子の酒』の世界を出発点に、
2025年の「リアル酒造業界」の損益構造をガチ試算&分析していく与太話系財務論。
「500石の酒蔵」って、実際にどれくらいの売上があったのか?
→ 一升瓶に換算するとおよそ6万本。売上は約9,000万円。
「そこから税金、瓶代、ラベル代、広告費、そして人件費を引くと…?」
→ 杜氏は年収330万。蔵人は日当7000円。専務の夏子は350万。
「で、税務署はいくら取ってったって?」
→ 年間1,557万円。杜氏の約5年分を、たった一年で回収していくのが国家である。
その上で2025年現在──
● 米価は60kgあたり1.8万円→4万円へ爆騰
● 銀行「金があっても米が買えない」
● 卸値は据え置き、返品は地獄の5%ルール
● 人件費は据え置きどころか、圧縮へ
「文化を守ろう」「伝統は日本の誇りです」などという美辞麗句の裏で、
地酒蔵は詰みかけている。詰将棋ではない、リアルに“詰んだ”という話である。
たった一つの数字──「酒税17.3%」──
これが文化を殺すには十分だった。
物語を搾るか、損失を搾るか。
飲み手も、作り手も、搾られて終わる。
「コメが買えなきゃ、文化は終わる」──
この一言が、全てを語ってしまっている。
https://unsuitable.hatenablog.com/entry/2025/11/07/080000