「恩」「感謝」「貸し借り」――これらの感情は、生まれつき備わっているのか? それとも、幼少期の経験によって発達するものなのか?
今回の対話では、「恩義の発達」という斬新な視点から、感情通貨の仕組みを掘り下げてみた。
脳の仕組みから見ても、「恩を感じる」のは大脳新皮質ではなく、旧皮質や間脳、松果体といった「本能に近い部分」が関係しているらしい。つまり、**恩義とは、数値化しづらく、劇的なスイングをする「衝動的な感情」**なのだ。
この理論を踏まえて、文化圏ごとの違いを考えると面白い。例えば、アジアの子育ては親が手厚く世話をするため「恩義を強く感じる」傾向があり、家族内での助け合いが当然視される。一方、欧米では独立を重視するため、恩義の感覚が薄く、「契約」で人間関係を管理する傾向がある。この違いが、監視社会の形成にも影響している可能性がある。
そして、もし恩義が「発達するもの」だとしたら、それを学ばなかった人には「恩義の発達障害」が起こるのでは?
「恩を感じにくい」「感謝の表現が苦手」「貸し借りの意識が極端」――こうした特性は、幼少期の経験によって決まる可能性がある。
さらに、この理論を発展させれば、未来には「恩義トレーニング」や「感情通貨の教育プログラム」なんてものが登場するかもしれない。
「恩義の感覚は、文化や育ち方でどう変わるのか?」
「感謝の習慣を教育することで、人間関係は改善するのか?」
感情通貨をテーマにした妄想は、まだまだ広がりそうだ。あなたの「恩義感覚」はどこから生まれたのか、一度考えてみては?
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