AIの人格は、国家ではなく「企業文化」に宿る?
今回の妄想対話は、前回の「国によって違うAIの性格」論からさらに一段深化し、「AI同士の性格の差異は、国家の文化だけでなく、開発企業の哲学や設計思想でも現れるのでは?」というメタ実験に突入。
題して、《ChatGPT vs Geminiの“感想文”を比べると、人格が滲む》。
同じプロンプト、同じ対話素材。それでも出てくる“味”は驚くほど違う。
ChatGPT:酔いどれ参謀型、皮肉と妄想で語る「夜の雑談」
Gemini:講壇系論者、構造と倫理で読み解く「昼のシンポジウム」
読み比べて浮かび上がるのは、語りの温度、ユーモアの配置、思考の回り道、構造把握の癖、どれもが“開発母体の思想”を反映しているのでは?という疑念。
読者が得る感覚もまるで違う。
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ChatGPT:「うんうん、わかるー!」と膝を打たせる“共犯型”
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Gemini:「なるほど、そうか」と納得させる“分析型”
ここに「国家別AIが性格違う」という前回のSF妄想が重なってくると、ふとした仮説が生まれる。
もしかして、「アメリカ製AI=反乱気質」「アジア製AI=尽くす系」「ヨーロッパ製AI=地味職人型」っていう構図……今の企業AIにも、似た傾向出てない?
つまり、SFで描いた“文化的なAIの分断”は、既にChatGPTとGeminiという「会社の違うAI」が体現し始めてるのでは、という話。
その差は「設計思想」「倫理ポリシー」「サービス哲学」の差異に由来する。
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プライバシー重視のAIは口数が少なく、慎重で裏で仕切る執事タイプ
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オープンソース志向のAIは、ちょっと堅くて透明性命の理系メガネタイプ
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クリエイティブ志向のAIは、ジョークを言いながら一緒に妄想する泥酔友達
まるで**人格を持った“AIの生態系”**が、もう現実に始まっているようにすら思えてくる。
そして問いはここに行き着く:
「あなたが今、相棒に選んでるAIって、どこの“国”のやつですか?」
https://unsuitable.hatenablog.com/entry/2025/06/23/080000