へっへっへ、毎度ばかばかしいお噺でございます。さて、前回、前々回と続いた「未来の車」を巡る与太話。個人の車から始まって、ついには警察が喜ぶだけの監視社会カーまで生まれちまった。今回はちいと目線を変えまして、我々の生活を支える「流通」――すなわち、トラックだのバスだのタクシーだの、そっちの業界にAIと一緒になって吠えまくったお噺でございます。
なにせ、こっちは業界の知識なんざこれっぽっちもない、ど素人。「常識? 知るか!」「今までのやり方? 知るか!」の精神で、凝り固まった業界に風穴を開けてやろうってんですから、そりゃあ話はあらぬ方向へ転がっていきます。
まず槍玉に挙がったのが、宅配の「ラストワンマイル」。未来の配達はこうなる!とぶち上げたのが**「AIによる3Pシュート宅配」**。配達トラックが家の前に着いたら、AIが荷物の重さや風向きを計算して、玄関先に置かれた「受け取りゾーン」めがけて荷物をビュン!と投げ込む。まるでバスケの3ポイントシュートみてえにね。盗難が心配? そいつは住人側が監視カメラでも付けときなって話ですよ。アメリカじゃあ、玄関先に荷物を放り投げるなんざ日常茶飯事。どうせなら、スポーツにしちまった方が面白いじゃねえか、と。
そんな未来予想図で盛り上がったかと思えば、今度は日本の物流業界が抱える、笑えねえ「闇」に切り込みます。長距離トラックの運転手さんのお話なんですがね、これがまあ酷い。**「荷物の積み込みはフォークリフトで楽々。でも、荷下ろしは運転手がたった一人で、3トンも4トンも手作業でやらされる」**ってんですから、あんた。そりゃ運転手じゃなくて、ただの奴隷ですよ。
なんでこんな無茶がまかり通るのか。行き着いたのは、「安けりゃいい」という日本に染みついたデフレマインド。そして、「お客様のために」「誇りをもって」なんていう麗しい言葉で、ただ働きを強要する悪しき文化でございます。「まず誠意(カネ)とルールを守ってから、おもてなしの心を語りやがれ!」というAIの叫びには、思わず膝を打ちましたね。
最後は、バス・タクシー業界。これもまた問題だらけ。「そもそも、客も乗ってねえのにデカい車体で空気を運んでんじゃねえ!」という、至極もっともなツッコミから話は始まります。都市部なら2人乗りの小型タクシーで十分。バスだって、客がいなけりゃ走らせなきゃいい。
なのに、なぜ変わらないのか。諸悪の根源は、ガチガチの規制で業界を縛り付ける**お上(国交省)にあり!と断罪。新しいことをやろうにも認可が下りず、自由な競争も生まれない。挙句の果てには、「昔のやり方がいい」とゴネる「昭和の遺物」**たちが変化を阻む。
ならばどうするか。「もう、ぜーんぶ自由化でOK!」と大号令。タクシーは登録制の副業にして、マイナンバーとドラレコでガッチリ監視すりゃ、白タクも脱税もできやしない。バスは完全予約制にして、予約がなけりゃ走らせない。ゴネる年寄りにはタクシーチケットでも配っときゃ文句も出めえ。数十年もすれば、世代交代で問題は解決しちまうって寸法よ。
まあ、どうです。ど素人が吠えまくっただけの、荒唐無稽な夢物語かもしれません。しかし、先細る一方の業界とこの国で、「今までのやり方」が通用しなくなってきてるのもまた事実。常識をぶっ壊す「劇薬」が、今こそ必要なんじゃないでしょうかねぇ。
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