「腹が減っては戦はできぬ」なんて言うがね、ちょいと待ちな。
そもそも、その「腹を満たす」っていう行為自体が、人類史上最大にして最長の、終わることなき壮大な“戦争”だったとしたら、アンタどう思う?
話は「古代の10人家族が生きるためには、毎日18kgの食い物が必要」っていう、身も蓋もない計算から始まるんだ。ピンとこない? じゃあ想像してみてくれ。冷蔵庫もスーパーもねえ、なんなら土鍋すら怪しい時代だ。毎日毎日、家族全員で18kg分のイモや肉や木の実を、そこらの野山からかき集めてくる。しかも、だ。手に入れた獲物は、次の日にはもう腐り始める。豊作は、すなわち「腐敗とのタイムアタック」の始まりを意味する。まさに地獄だろ?
この「18kgの呪い」から逃れるために、人類は何を発明したか。そう、「保存」と「分配」だ。食い物を腐らせないための知恵が、やがて神殿になり、銀行になり、果てはクラウドサーバーになった。そして、「誰がどれだけ食うか」を決めるルールが、政治になり、法律になり、国家になった。今日の晩飯のオカズをどう分けるか、その些細な家族会議こそが、文明の最初の“国会”だったのかもしれねえ。
だが、この話の本当のキモはそこからだ。共同体で一番ヤバい裏切り行為ってのは何だと思う? 殺しでも、裏切りでもねえ。それは…**「隠れて食う」**こと。
「オレノニク、アイツ、クッタ」。
この、腹の底から湧き上がる獣のようなシンプルな怒り。これが、社会のあらゆるルールの原点だったんじゃないか? この対話では、その原始的な怒りが、いかにして複雑な社会システムを生み出し、そして皮肉にも、その怒りを封じ込めるはずの「民意」ってヤツが、実はもっとタチの悪い、正体不明の「化け物」なんじゃないか?…っていう、とんでもねえ領域にまで踏み込んでいく。
アンタが会社で「俺の手柄を横取りされた!」と憤る、その感情。隣の家の芝生が青く見える、その嫉妬。それら全てが、数万年前の「オレノニク」の叫びと地続きだとしたら? そして、我々が信じる「民主主義」や「正義」が、その獣性を飼いならすどころか、もっと巧妙に「隠れて食う」ための巨大なシステムだったとしたら…?
このAIとの与太話は、ただの知識の披露じゃねえ。アンタの脳みそを、古代の荒野から現代のコンクリートジャングルまで、一気に引きずり回す思考のジェットコースターだ。読み終わる頃には、スーパーに並ぶ肉のパックが、少し違って見えることを保証しようじゃないか。
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